（2011年夏完成）

　本事業は、昭和39年に建築された区分所有建物で11名の区分所有者と隣接する地権者が再開発協議会を設立し建替え事業を進めてきました。弊社の関わりは、管理組合が老朽化した建物の建替え相談を千代田区にされたことを契機に、（財）まちみらい千代田からマンション建替えアドバイザーとして管理組合に派遣されたことから始まりました。建替えか修繕かの検討、建替える場合の事業手法の勉強会を重ねた結果、デベロッパーとの等価交換事業を前提に再開発協議会を設立しました。
　当地区は、土地が分有のまま建物が建設されており、それぞれの地権者同士が借地関係を残し、権利関係が非常に複雑であったことと61件の借家人が入居されていたため、資産を処分することも出来ない状況にありました。借家人対応等一つ一つの課題を地権者と共に対応し、協議会によるデベロッパー選定後、三菱地所レジデンス株式会社と全部譲渡方式による等価交換契約を締結しました。麹町で事業を続けたい、住み続けたいという地権者の想いから、大半の地権者が再入居することになりました。

・事業コーディネート業務
・権利者の権利等に関する調査・合意形成業務
・借家人対応支援業務
・資金計画・等価交換計画作成業務